「肩甲骨はがし」って最近良く聞きますが、当院では10年以上前からやってたりします。
もくじ
肩甲骨はがしって?
肩甲骨は背中の上の方で肋骨を覆う三角形をした左右2個ある大きな骨です。
肩甲骨は背中から浮いた状態で、1個の肩甲骨に17(多い!)の筋肉が付着して支えています。
その周りの筋肉がコリ固まると、肩甲骨が背中にへばり付くような重い感じになってきます。
コリが無い状態は肩甲骨が浮き上がり「天使の羽根」って言われます。
逆にコリ固まって身体の中に埋没した状態ですと「どこに肩甲骨あるのかな?境目がわらからない…」なんてことも。
その埋没した状態から引っ張り出すのが「肩甲骨はがし」になります。
「肩甲骨はがし」は「筋膜はがし」
筋肉はソーセージの様に筋膜で覆われています。
身体の中にはいろんな筋肉が筋膜を通じて隣同士で詰まってます。
筋肉本体のコリでは無くて、隣りあった筋膜同士が癒着して動きが悪くなることがあります。
そのくっついた筋膜をはがし肩甲骨をスムーズに動かしていくことが「肩甲骨はがし」でもあります。
肩甲骨が張り付く原因は?
1.同じ姿勢が続く
パソコンなどデスクワーク・スマホ・車の運転など肩甲骨を固定した姿勢が長時間続くと張り付いていきます。
肩が内側に入る(巻き肩)ことは、腕の動きにつられて肩甲骨は外側に引っ張られてしまい、短時間ならすぐ元の位置に戻りますが長時間になると筋肉がその位置で固定され肩甲骨の動きを悪くします。
肩甲骨は人体の中では大きな骨になります。
人体では大きな骨は良く使い・動かすことを想定されて設計されてると言われています。
パソコンのキーボードやスマホの小さな画面をコントロールする時には肩甲骨を固定すると正確に指先を動かすことができしまうので、いつの間にか固定する癖になってしまいますが、本来は固定用では無く使いまくる骨なんです。
2.肩甲骨周りの筋肉が固くなった
肩甲骨が張り付いたら骨の周りの筋肉ゆるめたら良いんでしょ?って思われますが、かなり広範囲です。
肩甲骨には17も筋肉が付着してまして
①僧坊筋
②三角筋
③小胸筋…以下略
と言う訳で首・腕・背中・胸など上半身の広範囲でつながっています。
ですので一見関係ない「買い物で重い荷物を持ち歩いて腕疲れた~」から肩甲骨が張り付くこともあります。
3.運動不足?あんまり動いてない?
小学生の時授業で「この問題分かる人?」「はーい」って手を真上に上げたりしてましたよね。
最近手を真上にビシッと上げたのはいつでしたか?
腕を上げると肩甲骨は連動して回転しますし、胸を張れば肩甲骨は内側に動きます。
パソコン仕事で肩甲骨が固まっても、リセットするような運動や動きがあれば回復しますが、あまりできていないとさび付いてしまうかも。
肩甲骨がはがれるとこんなメリット!
1.肩こり首こりが楽に!
「肩甲骨がこってツライです~」という方は肩こり首こりの方にに比べたら少数ではあります。
でも肩甲骨に自覚の無い方でも、スムーズに動き出すと肩こり首こりが楽になってきます。
肩甲骨が動きが良くなれば、付着する17の筋肉にも動きの良さが波及してきます。
2.猫背解消のきっかけに!
猫背気味の方は背中の筋肉がパンパン&巻き肩で肩の前の筋肉が縮こまっています。
肩甲骨はがしで背中の筋肉をゆるめる&肩の前の筋肉をゆるめると胸が開きやすくなります。
この時が猫背をリセットして正しい姿勢に変えていくチャンスになります。
残念ながら1回の施術で長年の猫背が急に真っ直ぐになる訳ではありませんが、今まで胸を開くのもしんどかった状態を解消していく施術になります。
3.血流が良くなり、代謝が上がる!
肩甲骨はがしで肩甲骨に手を入れて引くという手技があるんですが、この時に「あっ今背中に血が流れた!」と言われることがあります。
肩甲骨と肋骨の間の癒着をはがすと血流が良くなります。
肩関節は股関節の次に人体で大きな関節になりますので、その動きが良くなれば血流が上がり代謝も上がります。
最近のコメント